一人暮らしを始めると、自由を謳歌できる反面、普段の生活の中で見落としがちな落とし穴も存在します。
この記事では、快適で安全な一人暮らしを実現するために、避けるべき行動や習慣について具体例を交えて解説します。
家計の管理、掃除・整理整頓、健康管理、さらには防災対策やセキュリティ、ネット依存といった重要なポイントを網羅。
これらのNG行動をしっかりと把握し、日々の生活に取り入れることで、より充実した自立した生活を送るためのヒントが見つかるはずです。
自分に合った対策を実践し、安心・安全な一人暮らしライフをスタートさせましょう。
NG行動トップ10
一人暮らしてしてはいけないNG行動トップ10は、以下の通りとなっています。
1つずつ詳しく確認していきましょう。
家計管理を怠る

一人暮らしでは、収支のバランスが生活の安定を左右します。
家計管理をおろそかにすると、無計画な出費や不意のトラブルにより、経済的な負担が急増する恐れがあります。
- 固定費・変動費を含めた出費と収入を把握して、経済的に不安定な生活を送らないようにしましょう。
- 無計画な出費を減らし、少しずつでも貯蓄をしていく習慣をつけましょう。
- 基本的に借金やローンのお世話にならないようにしましょう。特にリボ払いは経済的破滅への最短ルート、利用は厳禁です。
一人暮らしでの財布を守れるのは自分のみ。金融知識はしっかり身に着けておきましょう。
ここでは「リボ払いはNG」だけでも把握しておいてください。
掃除や整理整頓を後回しにする

部屋が散らかると、心身のストレスが溜まりやすく、健康リスクや事故の原因にもなります。
快適な生活環境は、精神的な安定にも直結します。
- 目についた汚れはすぐに対処し、キレイな部屋を保ちましょう。
また、毎日少しずつでも片付ける時間を設け、清潔な環境を維持しましょう。 - 週に5~10分ずつでもいいので、定期的に掃除をするスケジュールを決めましょう。
こまめに掃除をする習慣を身に着けることで、清潔な暮らしを維持しやすくなります。 - 必要なものと不要なものを分け、不要なものは収納したり処分したりしましょう。
よく使うものを使いやすい場所に、使わないものを邪魔にならない場所に片付けるのが整理整頓の秘訣です。
「いつかやろう」を「今やろう」。
後回しにすることは、いつまでたってもできません。
健康管理を疎かにする

食生活の乱れ、生活リズムの不規則、運動不足などは、体調不良や慢性的な健康問題につながります。
健康は日常生活の質や仕事のパフォーマンスにも影響を与えるため、怠ると長期的なリスクが高まります。
- 自炊や計画的な食事で、栄養素をバランスよく摂取しましょう。
偏食を続けていると体調不良を起こしやすくなり、 - 毎日の起床・就寝時間をなるべく固定して、質の高い睡眠を目指しましょう。
睡眠不足は仕事や勉強のパフォーマンスに直結します。寝不足は厳禁です。 - 散歩や筋トレなど、継続できる無理のない運動習慣を作りましょう。
外出しないという人でも、自宅でできる筋トレを習慣化していきましょう。
どれだけちょっとでもいいので、運動する習慣を付けられるよう日頃から小さな運動を取り入れていきましょう。
運動するのが当たり前になってくれば、自分の体調はかなり安定してきます。
自宅でできる筋トレを紹介する記事もありますので、参考にしてみてください。
防災対策をしていない

地震や火災といった突然の災害に備えておかないと、いざという時に自分自身を守ることが困難になります。
防災対策は、日常の安全管理の基本です。
- 家族や近隣との連絡体制を整え、緊急避難先や避難ルートを事前に確認しておきましょう。
実際に避難経路を歩いてみるなどすれば、非常時でも落ち着いて避難できるようになります。 - 必要な食料、水、救急セットなど、最低限の備蓄品を用意しておきましょう。
普段使いするものを、少し多めにストックしつつ使うのも有効です。 - 定期的に非常食を普段使いしつつ補充して、賞味期限切れを起こさないようにしましょう。
自分の身は自分で守る必要があります。
飲料水やインスタント食品のストックは、ローリングストックを活用して多めに蓄えておきましょう。
防災グッズについては、この記事で詳しく紹介しています。
孤立しがちな生活を送る

人とのつながりが希薄になると、精神的に孤立してしまい、孤独感やストレスが増大します。
コミュニケーション不足は、健康面にも悪影響を与える可能性があります。
- サークル活動や近所のイベントなどに参加して、交流の機会を作りましょう。
何かの集まりやイベントに参加するだけで、かなり疎外感や孤立感は軽減します。 - SNSやゲームなどによるオンラインでの集まりだけだと、極端に口数が少なくなってしまいます。
買い物などで訪れる店で一言(お願いします、ありがとうございますなど)喋るだけでもかなり変わります。 - 友人や家族と定期的に連絡することで、孤立感が和らぎます。
便りがないのはよい便りといったりしますが、実際には定期的にメッセージを送りあうだけでもお互い安心できます。
家族でも仕事仲間でもいいので、誰かと連絡を取り合うことができる環境を確保しておきましょう。
実際に誰ともコミュニケーションを取らないとメンタルを病む人は非常に多いです。
セキュリティ意識が低い

住居の安全対策が不十分だと、窃盗や侵入などのリスクが高まります。
セキュリティは安心して生活するための基本事項です。
- 玄関や窓は、開けていない場合には必ず施錠するように習慣づけましょう。
集合住宅でエントランスに自動ロックがあった場合でも、玄関のドアロックをサボっていい理由にはなりません。 - 郵便物をポストに溜め込まないようにしましょう。
溜まったポストを見た犯罪者が空き巣などの標的とする可能性が高くなると考えられます。 - 訪問者は必ずインターホンやのぞき窓から確認して、見知らぬ人に対しては応対しないようにしましょう。
訪問販売などが「帰ってください」と言っても帰らない場合は110番通報も検討しましょう。
一人暮らしの場合、自分の身は自分で守らないといけません。
何かあってからでは遅いですよ。
光熱費を無駄遣いする

電気やガスの無駄遣いは光熱費の増加につながります。
神経質になるほど節約する必要はないですが、無駄遣いの削減は家計の改善につながります。
- エアコンは電源をこまめに入切するよりも、つけっぱなしのほうが電気代は安くなることが多いです。
また、設定温度を下げるよりも、ほどほどの温度で強風にした方が効率よく温度調整できます。 - 節水型シャワーヘッドに交換すると水道代を節約できるだけでなく、水圧が低くても浴び心地が良くなる場合もあります。
手元のスイッチがあるタイプなら不要なタイミングで止めることも簡単になり、さらに節水できるようになります。 - 冷蔵庫は扉を開ける回数や時間を減らしましょう。
節電効果は決して大きいとは言えませんが、庫内の温度や食材の鮮度を保つうえでも重要です。
仮に光熱費が固定の部屋を借りていても、無駄遣いをしてはいけません。
無駄遣いが習慣化してしまうと、他の部屋に移っても無駄遣いの癖が抜けなくて苦労することになります。
メンタルヘルスの問題を放置する

精神的なケアを怠ると、ストレスが蓄積し、うつや不安障害などの深刻な問題に発展する可能性があります。
心の健康は、全ての生活の基盤です。
改善のためのポイント
- 自分に合った趣味や運動、リラクゼーション方法を見つけて、適度にストレス解消しましょう。
ストレスを溜め込まないようにすることが精神的な健康への近道です。 - 自分の感情や体調の変化を感じたら、小さな変化でも無視しないようにしましょう。
早めに対処すれば解決できますが、時間がたつとどんどん解決が難しくなります。 - 場合によってはカウンセリングやメンタルヘルス相談など専門家の力も借りましょう。
自分の力だけで抜け出せない場合は、他の人の力を借りることも必要です。
精神的に参っていると、どんなことも楽しくなくなってしまいます。
色んなことを楽しむためにも、精神的にも健康でいられるように心がけましょう。
自分に合わない住環境に身を置く

住む場所や環境が自分のライフスタイルに合わないと、毎日の生活の質が低下し、ストレスや不便が増える原因となります。
自分に合った住環境は、心身の健康と充実した生活の基盤となります。
引っ越し先を決める前に確認しておくことが重要です。
- 周辺施設を確認して、自分のスタイルにあった店が揃っているかどうかを確認しておきましょう。
特にスーパーや食事処など、食に関する施設が近隣にあるかは要チェックです。 - 電車やバスなどの公共交通機関を利用しやすいかどうかも要確認です。
普段は自転車などを利用する場合でも、遠出や帰省などで電車などを使いたい機会は出てくるはずです。 - 住むエリアの治安がいいかどうかや、ハザードマップなども確認しておきましょう。
治安が悪い地域や災害が多い地域に住んでいると、それだけでストレスの原因になることもあります。
住む場所や環境によって、住み心地は大きく変わってきます。
周辺施設はあとから変えようと思っても難しいため、住む前から確認する必要があります。
ネット・情報に依存する

過度にオンラインに依存すると、生活リズムが乱れてしまったり、情報過多でストレスを感じてしまうこともあります。
オンラインで使う時間を決め、リアルの時間も大切にしましょう。
- 1日のうちでスマホやネットから離れる時間を決めましょう。
四六時中スマホを見続ける生活をしていると、脳にかなりの負担がかかります。 - オンラインでのつながりばかりを重視しないようにしましょう。
オンラインを重視するあまりリアルが軽視されてしまった結果、生きづらくなったというような事態は避けたいところです。 - 寝る前にスマホを触っていると、寝つきが悪くなったり睡眠の質が悪くなったりします。
ベッドにはスマホを持ち込まないようにしましょう。
まわりの人と話す時間が短いほど、スマホを見続ける時間が長くなります。
一人暮らしは特にスマホと向き合う時間が長くなりがちですので、意識的にスマホから離れる必要があります。
この記事でご紹介したNG行動や改善ポイントは、一人暮らしならではの自由を最大限に活かしながら、安心・快適な毎日を送る手助けになるはずです。
自分自身の生活を見直し、少しずつでも意識を変えることで、未来の自分への大きな投資となります。
今後も変わりゆく環境に柔軟に対応し、自分らしい充実したライフスタイルを築いていきましょう。