一人暮らしを始めるとき、多くの人が「こんなに役所の手続きが多いの!?」と驚きます。
特に、引っ越しに伴う「転出届」や「転入届」は、期限が決まっており、忘れると面倒なことに。
この記事では、初めての引っ越しでも安心して手続きができるように、転出・転入届のやり方と必要な持ち物をシンプルに解説します。
学生も社会人も、チェックリスト代わりに活用してください!
転出届と転入届とは?まずは基本を確認
今住んでいる市区町村から違うところへ引っ越す場合
転出届
違う市区町村へ引っ越す場合、まずは今住んでいるところで「転出届」を出す必要があります。
引っ越しする日の前後2週間以内に、引っ越し前の市区町村の役所へ届け出ないといけません。
この届出によって「転出証明書」が発行されます。この証明書が引っ越し先で必要になります。
転入届
こちらは逆に引っ越し先の市区町村の役所に届け出るものです。
こちらは引っ越してから2週間以内に、転出証明書と一緒に提出する必要があります。
同じ市区町村内で引っ越す場合
同一市内の引っ越しの場合は、「転居届」という別の手続きが必要になります。
こちらも転入届と同じく、引っ越ししてから2週間以内に届け出ないといけません。
手続きの流れとタイミング
手続き名 | どこで | いつまでに | 備考 |
---|---|---|---|
転出届 | 旧住所の市区町村役所 | 引っ越しの14日前から可 | 郵送可(自治体による) |
転入届 | 新住所の市区町村役所 | 引っ越し後14日以内に | 本人が窓口に行くのが原則 |
転出届のやり方(旧住所の役所で)
▶ 手続き方法
- 役所の「市民課」「住民窓口」などで申請
- 自治体によっては郵送による手続きが可能です。
▶ 必要なもの
- 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
- 印鑑(自治体によっては不要)
- 国民健康保険証(加入していた場合)
※代理人が手続きする場合、委任状が必要となります。
▶ 注意点
- 転出証明書は転入届の提出で必要となります。絶対になくさないように!
- 印鑑登録をしている場合、抹消手続きも一緒に行いましょう。
新しい市区町村で新規登録の手続きが必要となります。
転入届のやり方(新住所の役所で)
▶ 手続き方法
- 新居の市区町村役所で手続き
- 本人が直接行くのが基本(代理人の場合は委任状)
▶ 必要なもの
- 転出証明書(旧住所の役所でもらったもの)
- 本人確認書類(マイナンバーカード、保険証、運転免許証など)
- 新しい住所が確認できるもの(賃貸契約書などを求められることも)
※代理人が手続きする場合、委任状が必要となります。
▶ 注意点
- 引っ越し後14日以内に手続きをしないと過料(罰金)対象になることも
- 同時にマイナンバーカードや国民健康保険の住所変更も行うのが一般的
マイナンバーを使えば引っ越し手続きがより簡単に
電子証明書が有効なマイナンバーを所有している場合、マイナポータルを通じて転出届の提出ができるようになりました。
手続きがオンラインで完結しますので、引っ越し前の市区町村の市役所へ行かなくてもよくなります。
また、転出予定の市区町村に転入予約が伝達され、必要な手続きや持ち物をマイナポータルで確認できるようになります。
さらに、「引越し手続オンラインサービス」の取り組みがデジタル庁で進められています。
サービスの実装が進めば、電気・ガス・水道などの手続きもオンラインで一括で行えるようになるとのことです。
よくある質問(Q&A)
Q. 引っ越しが土日だったので14日以内に行けない…どうすれば?
A. 事前に役所へ相談すれば、遅れても事情説明で対応してもらえるケースが多いです。
家族に提出をお願いできそうなら、代理人による手続きも検討しましょう。
Q. 一人暮らしの学生も手続きは必要?
A. はい、住民票を移す場合は必ず必要です。実家からの仕送り・扶養・保険に関係するため、親とも確認を。
Q. マイナンバーカードがあると何か便利?
A. 電子証明書が有効なマイナンバーカードがあれば、オンライン申請や転出届の郵送申請が可能になります。
引っ越し予定があるなら作成を検討しても◎
まとめ
一人暮らしを始める際の転出・転入届は「役所手続きの第一歩」。
面倒に感じるかもしれませんが、期限さえ守って書類をそろえれば簡単です。
- 引っ越し前に旧住所の役所で「転出届」
- 引っ越し後に新住所の役所で「転入届」
- 手続きの前後は、マイナンバーや保険証の住所変更も忘れずに!
この記事を参考にして、余裕を持った準備を進めましょう。